mouse on the keys machinic phylum ライブ live

アーティスト情報

2006年に元NINE DAYS WONDERの川崎照と清田敦により結成され、その後新たに鍵盤の新留大介を加えた3人編成によるインストバンドによるミニアルバム『machinic phylum』
(ちなみにYouTubeは貴重な2人編成の超絶プレイ!)

制作年/2012/07/18
収録時間/16分5秒
レーベル/Machu Picchu Industrias

そうだライブに行こう!

ライブというのはその名の通り、生であることの旨味である。

先日mouse on the keysの『machinic phylum』リリースツアーの最終日を見に行った。
mouse on the keysでは初となる九州公演。

同日はCOMEBACK MY DAUGHTERSが対バンとなっており、既に会場の空気は彼らによって十二分に暖められていた。

狭いハコではライブ客が立ち尽くしている中をCOMEBACK MY DAUGHTERSが客をかき分け去っていき、ドラムやキーボードなどの機材が新たにステージに運び込まれていく。

ひとしきり談笑していた会場内も徐々に期待感からかそわそわと空気感が緊張や興奮で新たに満ちていくのを誰もが感じただろう。

そしてメンバーたちをステージに上げるために再び客は会場を真っ二つに割るかのように道をつくる。
しんと静まりかえる会場には草木の陰のような映像がステージを覆い、そして音はなり始める。

前作のファーストフルアルバム『an anxious object』の楽曲である「Completed Nihilism」が流れ出し、さぁここからどのような流れになるのかと期待していれば、おそらく会場中の期待通りに「Spectres de mouse」へ。

そこからは怒涛の勢いで途中一切のMCをはさまずにおよそ40分程ぶっ通しで演奏されていただろう。

視覚によってイメージはより具現化される。

ただひたすらに圧倒された。
ドラムの音圧、衝撃に、キーボードの展開に、そしてサポートで参加していたトランペットの佐々木大輔による妖艶なプレイに。

勢い良く、そして展開を追うごとに増していくその姿はまさに鍵盤上をねずみがかけまわっているようだった。

mouse on the keysというバンド自体、とてもカテゴライズしにくいバンドであると思うが、基本的にはロックとジャズの融合体であるといっていいと思う。

さらにその中にミニマルミュージック(最小限に構成された音のリズムが徐々に展開していくような音楽)やポストロック(ロックに用いられる楽器を本来とは別のつかい方、解釈の仕方にて演奏された曲)など様々な要素を含んで再構築されたような音だ。

そんな彼らの音楽とはCDで聞いていて緻密で正確でとても完成度が高いと感じる。
そこに彼らのよさを見出していた。今までは。

ライブで見て改めてその完成度の高さに驚くばかりである。
先に述べたように、緻密で正確なのである。

ただ、CDでは音だけの話しである。確かにそこから想像を掻き立てられるものはある。

しかし、実際に生で見てみると、そこにはCDでは味わえない映像と音が完璧に融合しており、演者、客はもちろん、その空間にある全てのものが一体となっている計り知れない完成度が存在し、それを体験することができる。

もはや完璧にライブバンドである。

少ないながらもMCは客の心を掴んでしまうし、またそのギャップがより音の世界に惹きこませてくれるかもしれない。

ライブにいけない方はDVDで。

ライブ自体そんなに多く行っているバンドではないため機会がある方は何を置いても是非一度は見てほしい。

今年も残りわずかではあるが国内外にて数本のライブは決定しているようなので都合が合う方は是非。

もし時間や場所の都合がつかない方には2009年に発売されたヨーロッパツアーの模様を収録しているDVD『Irreversible』を。

ライブの雰囲気がぎゅっと詰まった作品になっているので、実際に生で見るまではそちらで我慢を。

なんと新曲も!?

さて、途中少しのMCをはさみ、再び怒涛の展開で終わりを向かえ、そこから白熱のアンコール。
そしてなんとハコの狭さと空気感にヨーロッパツアーが重なったようで、普段国内ではほとんどやらないというできたばかりの新曲(?)を。

『machinic phylum』リリースツアーの最終日を見た方は最後に新曲(?)を聞くことができてとても幸福な夜になったことでしょう。

『Irreversible』にも博多の夜とは違った新曲(?)の様子が収録されていますので、気になる方は見てみてください。

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