はじまりのうた ひとりの人間を変革させる音楽

素晴らしい映画ですね。

なんと言ってもおしゃれ。
すごくおしゃれな気分になる映画です。

才能について考えさせられますね。

テーマ的には、様々見方ができると思うんですが、既得権益への否定が大きいのかなと思います。
あとは、「ひとりの人間を変革させる音楽」という人間の成長ドラマがあるのかなと。

あらすじの後に様々な視点で解説させていただきます。

icco

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まだみてない。

お杉

満足度(80%)

アコギ弾けたら楽しんだろうな。

あらすじ

グレタは友人スティーブのライブパーティーに参加。
スティーブの計らいで新曲を披露する。

そこに居合わせた音楽プロデューサーのダン。
ダンはグレタの音楽に衝撃を受ける。

ここからダンとグレタの回想に入る。

ダンには別居中の妻と娘がいる。
娘を迎えに行くダン。
ダンはアルコールを常に飲んでいる状態だ。

ダンは娘と一緒に自分の会社に。
酔っ払った状態で、会議に参加。
周りを罵倒し、パートナーと喧嘩してしまう。
そして、自分の会社をクビになる。

ダンと娘はバーに。
しかし、お金がないダン。
無銭飲食をする。

娘を家に送ると、妻がいる家に行く。
そして、娘の育て方で喧嘩をする。

車も壊れてしまい、電車で帰る途中にたまたま寄ったバー。
そこでグレタの音楽を聴く。

ダンの頭の中で自然にアレンジされて歌。
すぐさまグレタに声をかける。

グレタは契約しないと突っぱねる。
しかし、ダンが自分の状況を話し、一緒に飲みに。
グレタが少し心を開き、「考えて明日連絡する」と。

グレタは家に帰ると、彼氏と撮った動画を観る。
そこからグレタの回想に入る。

大学の同級生で彼氏のデイヴ。
デイヴは映画の挿入歌がヒットし、レーベルと契約。
ニューヨークにグレタと一緒に来た。
グレタとは、一緒に音楽を作ったりしていた。

グレタは出かけていた時に、公園で歌うスティーブに会う。
スティーブとも旧友だ。

家で、二人で撮影した動画を観るグレタ。

デイヴがツアーから帰ってきた。
新曲を聴いてほしいと言うデイヴ。
グレタはその曲を聴いて、デイヴが浮気していることを知る。

グレタは知り合いがいないためスティーブのところへ。
スティーブは一生懸命にグレタを励ます。

スティーブはグレタをライブに誘う。
渋々行くグレタ。
そして、スティーブがグレタに歌うように言うところで現代に戻る。

ダンに連絡するグレタ。
ダンは妻がいる家にスーツを取りに行く。

グレタを迎えにいくダン。
クビになった自分の会社に売り込む。と。

デモテープがないグレタは、その場で歌う。
しかし、パートナーはうんと言わない。
また、デモテープを作るための費用も出さない、と。

ダンは思考を変える。
「スタジオを使わずに、収録しよう」と。

ここから、グレタとダンの野外バンドが結成される。

いろんなアーティストに声をかけるダン。
自分がプロデュースしたヒップホップアーティストにも援助を頼む。

ダンは娘とグレタを引き合わせる。
グレタの心を開く娘。
最後には、一緒に演奏しようと誘う。
ダンは、妻に了承を取る。そして、妻も誘う。

グレタとダンは飲みにく。
そこで喧嘩をする。
言いすぎたグレタはダンを抱きしめる。

ダンとグレタは景色のいいところへ。
そして、ダンの身の上話をする。

ダンが奥さんと初デートで使ったスプリッター。
二人で音楽を聴くもの。
ダンは奥さんと初デートの時に、街中をただ、音楽を聴いて歩いた。

ダンとグレタはお互いのプレイリストを聴き合う。
スプリッターを使い、街中を練り歩く。

やがて二人は手をつなぎ、グレタが居候をするスティーブの家に。
いい感じになりそうなところで、スティーブがひょっこりはん。

グレタは、スティーブと飲み直し、音楽を作る。
そして、デイヴに送りつける。

それを聴くデイヴ。

野外バンドは様々なところで収録する。
地下鉄や、公園。
そして、屋上での収録時、ダンの妻と娘が来る。

グレタの携帯にデイヴから着信が入る。

野外収録を終え、アルバムが完成する。
みんなでパーティをして祝う。
ダンは禁酒することを決意する。

グレタはデイヴと会う。
アルバムを聴かせるグレタ。
素晴らしいと認めるデイヴ。
しかし、デイヴの浮気が引っかかるグレタ。
デイヴは、グレタをライブに誘う。

ダンはグレタを連れて、レーベルに売り込みに行く。
しかし、グレタは売り上げ配分などが納得いかずうまくいかない。

ダンとグレタは微妙な感じで別れる。

グレタはデイヴのライブに。
途中まで聴き、出ていく。

スプリッターで音楽を聴くダンと妻。

グレタの顔。

(エンディングロールが流れながら)
ダンの家にくるグレタ。
レーベルと契約したくないと。

そして、ネットで1ドルでアルバムを販売する。

みんな何かしらの才能がある

才能がある人、ない人っていると思います。
表現が難しいですが、その世界で一流になると「才能がある」なんて言われます。
僕も、とあるジャンルでは「才能がある」なんて言われますが、特に気に掛けたことがないです。

先天的に才能があることも、後天的に才能が開花することもあると思います。
でも、いずれにして、人生の中でどれだけ時間をかけたかの長さと質ではないでしょうか。

つまり、「この人はすごい!私には無理!そんな才能ない!」っていうのは、ただ単に他の人がそこに時間をかけなかっただけ。

99%以上の人間が、先天的な才能のみで人生を才能だけで生きることをできるとは思ってません。

すべては、後天的な、「努力」だと思ってます。
時代錯誤な言葉かもれないので、「没頭力」とでもいいましょうか。

これが全てだと思います。

まれに1%も満たない人間が「生まれ持った才能」を持っていると言われたりします。
天才子役とか。
しかし、それはたまたま、得意なところが、時代の流れにあって、みんなが「いい!」っていうものだっただけ。
そういう意味では、才能ではないですよね。

めちゃくちゃ綺麗に書類作れることも才能。
洗濯物が得意なことも才能。
道を覚えることが得意なことも才能。
人の話を聞けることも才能。

この視点で言えば、全部才能です。
でも、残念ながら、それがお金にならなかっただけ。

歌とか絵の才能がある人だけが才能がある人ではないと思います。
つまり、みんな何かしらの才能があると思います。

ダンとグレタは才能を補い合っている

映画でいえば、グレタは作詞・作曲の才能があります。
でも、売り方を知らない。(売ろうと思ってないんですが)
だから、そのまま。
ただ、歌が好き。音楽が好き。
特にそれで成功しようとも思わない。
歌手になりたいとも思わない。
だから、ダンにレーベル所属を誘われると断る。
見た目とかの話をするとぶつかる。

そして、その対比として、ダンがいる。
アーティストを売り出す才能がある。
でも、私生活が乱れすぎで、才能をうまく使えない。

グレタもダンも二人は、二人で出会ったことで才能をうまく使えるように、補いあえるようになります。
この関係性ってすごくいいなって思います。

現実で考えると、100%完璧な人なんかいない。
みんな欠点があって、長所がある。
得意不得意がある。
補い合えるってすごいこと。

だから、才能があるだけではダメなんですよね。
それは、才能があるだけで、世の中の役には立たない。
そういうことも「才能」には必要なんだと思います。

人と向き合わなければ、宝の持ちぐされということですね。

エンタテインメントの世界は逆転していること

そして、「はじまりのうた」では、既存の音楽業界な流れを否定してます。

グレタは、既存のレーベルがアーティストの配分よりも多い仕組みが気にくわない。
音楽ができる才能がある人間ではなく、それを売っていく才能がある人間が儲ける仕組み。

これは日本でもそうですよね。
確か、松田聖子さんも同じようなこと言ってましたね。

これってある意味仕方がないと思います。

本来あるべき姿じゃないけど、仕組み上、仕方がないこと。
それは今まで、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、本くらいしか情報を伝達できなかったから。
メディア側が強くなる。
そして、売る側が強くなる。

エンタテインメントの世界は、逆転してしまっています。

そうなっちゃいますよね。

映画監督が一番稼ぐわけではない

例えば、映画業界でも数年前まではどこが一番力があったか。
それは、レンタルビデオ屋さんです。
最終的に稼ぐにはレンタルビデオでロングランになること。
映画館だと、たかが知れてる。
テレビではそんなに稼げない。
だから、レンタルビデオ屋で良い位置に配置してもらうことが大事。
細くても、長い間、ずーっと、チャリンチャリンお金が入ってくる。
だから、レンタルビデオ屋が力を持つんです。

でも、レンタルビデオ屋って映画そのものには全く関係のない人たち。
ただ、商品をレンタルする仲介屋さんにすぎません。
そう言う人たちが勝っちゃう。

日本では、映画業界で一番権力があるのは、映画監督かプロデューサーです。
でもその人たちが一番稼げているわけではないんです。
残念ながら。
必死に、考え、向き合い、睡眠時間を削って、血のにじむ作業をしても、他の人が稼ぐ。

これは仕組みなんですよね。
一概には言えないところがありますが。

ダンは名プロデューサーですね

だから、「はじまりのうた」ではダンはスタジオを借りずに、その場で収録することにしました。
つまり、既成概念を打ちはらい、新たな試みを試したんです。
これぞ、まさにプロデューサーですね。
才能です。

そして、グレタはもっとぶっ飛んでました。
欲がないから。
自分で作ったアルバムだけど、「いい!」と思うから聞いてほしい。
「ネットで1ドルで販売しちゃおう!」と。
ダンの言う通り、業界に喧嘩売ることですね。
だから、ダンは、また、すぐにクビなりました。

今までの仕組みでやってきた人は、その仕組みをすっ飛ばされると、もう仕事がなくなる。
ビジネスですからね。
だから、怒ります。

でも、これも仕方がないこと。

音楽を作っていない音楽業界の人たちは、技術の進歩とともに変化しなければ、廃れます

インターネットの発達、インフラの整備のお陰で、さまざまな「距離」が近くなりました。
ネットで買えるようになったおかげで、本屋さんが悲鳴をあげ、家電量販店で実機を見て、ネットで注文する。

アナログからデジタルに変わることが多くなる時でもあります。

音楽も、レコードからテープになり、CDになり、ネットでダウンロードするように変化しました。
レコードがラジカセになり、CDコンポ、MD、ウォークマン、iPodから、スマホに変わりました。

でも、「音楽」それ自体は無くならない。

売り方、聴き方、場所、方法が変わってるだけ。

多分、グレタはそれが言いたかったんだと思います。

「音楽を作っていない音楽業界の人たちは、技術の進歩とともに変化しなければ、廃れますよ」
というメッセージなんだと思います。

本来はパートナーであるはずなのに

それは、「音楽を作る才能」と「音楽を売る才能」のぶつかり合いでもあります。
そして、この「はじまりのうた」では、「音楽を売る才能」が「音楽を作る才能」を食い物にしてしまったから、淘汰された。(これからされるだろう示唆ですね)
本来はパートナーであるはずなのに。

これは、どの業界にも言えますよね。

私は痛いほどわかります。
なので、対等に仕事できる人でないと、仕事しないようにしてます。
50:50ですから。

グレタと音楽によって成長したダン

それと同時に映画では、「音楽って楽しい!」ということもテーマなんだと思います。
子供達もコーラスに入る、街で音楽を聴きながら歩く、セッションに参加する、パーティでみんなで踊る。
「単純に音楽って楽しいよね!」と。
そして、その楽しいものは、「ひとりの人間を変革させる音楽」だということだと思います。

ダンはグレタと接することで成長していきます。
昔感じていた(だろう)音楽の良さを、グレタと楽曲制作していく中で思い出していきます。
そして、どんどん成長する。
成長というか、昔に戻るというか。

最初は娘と無銭飲食してたダンとは打って変わり、ラストのグレタが家にくるシーンでは、人が違ったように優しい人間になります。

デイヴはグレタの才能を改めて実感します。
プライドが邪魔して、最後には捨てられますが。

これはグレタが持ってる本物のアーティストとしての力です。

「ひとりの人間を変革させる音楽」

素晴らしいです。

音楽とは人を励まし、勇気づけることができる。
音楽の力を改めて実感できる映画。

最後に

ダンとグレタが恋に落ちそうで落ちなかったり。

ダンが飲酒運転をバンバンやっていたり。

ジョン・カーニー監督がキーラ・ナイトレイを痛烈に批判していたり。

キーラ・ナイトレイの演技が浮き気味であまり好きになれなかったり。

デイヴの役がクソ野郎すぎたり。

妻もクソ野郎だったり。

そういう粗はあるけど。
それでも、いい映画です。
そう思います。

監督 ジョン・カーニー
脚本 ジョン・カーニー
製作 アンソニー・ブレグマン
トビン・アームブラスト
ジャド・アパトー
音楽 グレッグ・アレキサンダー
撮影 ヤーロン・オーバック
編集 アンドリュー・マーカス
出演者
キーラ・ナイトレイ
マーク・ラファロ
ヘイリー・スタインフェルド
アダム・レヴィーン
ジェームズ・コーデン
ヤシーン・ベイ
シーロー・グリーン
キャサリン・キーナー
icco
私にはチャーハンの才能があります。小学校5年生のころからチャーハンを作り始め、故、周富徳氏に憧れて中華鍋をふり続けました。

そして、ある時、気が付いたんです。チャーハンを作る才能ではなく、食べる才能があるんだと。

それ以来、私はチャーハン戦士として日夜活動を続けています。ライバルはサラダ十勇士トマトマンです。

お杉

最近iccoぶっ飛んでるね。
なかなかぶっ飛んでるね。
これも才能だ。

iccoの独自の視点にぜひついてきてください!

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はじまりのうた

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お杉

僕の記事を読んで、新たな視点で映画を観れる機会ができればうれしいです。 基本的には観ている人向けに書いてます。 アイコンに引っ張られずに、記事だけ読んでください。 お願いします。アイコンには引っ張られないでください。 お願いします。