ドリーム 人種差別と男女差別を乗り越えた女性の物語

NASAでの黒人女性の活躍のお話。
泣きました。普通に。
めっちゃいい映画です。

そして、奥が深い。
家族愛がすごい。
感動します。

icco

満足度(0%)

まだみてない。

お杉

満足度(80%)

俺もこんなに頭がよかったらな。

あらすじ

数学が得意なキャサリンは計算手として、NASAで計算の仕事をする。
仲の良い友人のドロシーとメアリーと共に。

冒頭から、差別を表現する。
車が故障して止まっていると、パトカーが来る。
白人警官だ。
そして、IDを見せろという。

メアリーとキャサリンは別部署に配属になる。
キャサリンはドロシーの推薦で宇宙特別研究本部、メアリーは、技術部に移動になる。
ドロシーは管理職にはなれず。

メアリーは指名がきたため、上司とも仲がいい。
上司は、技術者養成プログラムに入るように進めるが、メアリーは黒人女性ということで断る。

キャサリンは、黒人で初めて、宇宙特別研究本部の計算係として、配属される。
周囲の視線が冷たい。
そして、強く当たられる。

キャサリンはトイレへ。
しかし、黒人が使えるトイレは遠い場所にしかない。

本部長とキャサリンは話す。
月に行くことについて。
本部長は最後まで一人残って仕事をする。

一緒に帰る、3人。
ドロシーは自分の出世がなかったことが悔しい。
キャサリンも差別に耐えれるか、不安だ。

キャサリンの自宅。
子供達がまだ寝てない。
つかの間の家族の時間を過ごす。

日曜日のミサ。
ここで、キャサリンとジムは出会う。
そして、ジムはつい口が滑り女性差別的な発言をする。
キャサリンは、理路整然とジムにいう。

キャサリンは職場に行くと、コーヒーが白人用と黒人用で分かれている。
ポールは辛く当たる。
しかし、キャサリンは、ポールの資料から、何かを発見する。

NASAに導入される巨大計算機。
ドアの大きさが合わずに入らない。

ドロシーは、その情報を手に入れる。

キャサリンは、ポールの資料から欠点を計算する。
そして、機密情報をどうやって手に入れたかを問われるが、ボールの消し損ないだったことがわかると、本部長に信頼されるようになる。

3人が食事をしているとこに、メアリーがプログラムを受けられないことを告げられる。
学位が足りないと。
しかし、それは、白人しか受けられない授業。

ドロシーが子供を連れて図書館へ。
黒人用のスペースに目当ての本がなかったため、白人用スペースで見ていると、嫌味を言われる。
そして、追い出される。

メアリーの子供の誕生日会。
ジムも誘われていた。
キャサリンに謝りたいとダンスをする。

すると、ロシアの有人飛行成功のニュースがラジオで流れる。

そして、本部長は、結果を部下たちに強いるようになる。

巨大計算機が導入されたが、動かない。
ドロシーは、勝手に部屋に入り、使い方を調べる。
そして、他の黒人女性たちに勉強するよういう。

説明書を読んでは、刺さっている線を入れ替えて、動かす。

本部長は、キャサリンが毎日席を空けていることを注意する。
キャサリンは感情が爆発する。

すると、本部長は、コーヒーポットのラベルを剥がす。
トイレの看板を壊す。
そして、差別をしないようにさせる。

ジムは、体調を崩したキャサリンにスープを持っていく。
そして、娘たちと食べる。

アメリカでも有人飛行が成功する。

つかの間の休暇。
キャサリンはジムとドライブに行く。
そして、家ではキスをする。

メアリーは審問会(?)で白人用の学校に通えるように懇願する。
すると特例でその許可が降りた。

キャサリンは新しい計算を本部長に自分から懇願する。

しかし、情報が足りずに計算が狂ってくる。
会議に出れば、リアルタイムでわかるため、出席したいと。
しかし、女性には出席する権利がないと言われてしまう。

ドロシーは計算機を勝手に動かすと、見つかってしまう。
しかし、自分たちで動かせなかったことものを動かせたドロシーに驚く。

キャサリンは、計算を提出するが、ポールに言われる。
数値が変わったと。
だから、会議に出席したいと懇願するが断られる。

それを聞いていた本部長は、キャサリンの出席を許す。

会議でキャサリンは、その場で計算をする。
出席者はみんな驚く。

計算機がまだ運用されていない。
本部長は使用できるようにならないと、給料は払わないと脅す。
すると、ドロシーに声がかかる。
プログラマーとして。
そして、ドロシーは、同僚の黒人女性全員を引き連れて、巨大計算機の部署に行く。

本部長は、ポールにリーダーとしての振る舞いを伝える。

メアリーは授業の前に夫から、シャーペンをプレゼントされる。
授業に参加するメアリー。
周りの目が痛い。

キャサリンは、自分の計算を皆にプレゼンする。
そして、新しい計算方法を導き出す。

キャサリンが家に帰ると、料理が用意されている。
ジムがプロポーズする。

次の日、キャサリンは部署を移動になる。
巨大計算機が動き始めたため、不要になったのだ。
「申し訳ない、私の力が及ばなくて」と謝る本部長。

そして、真珠のネックレスをプレゼントされる。
「いい仕事っぷりだった」と褒められるのだ。

無事結婚式を終え、ロケットの発射日。

巨大計算機が間違えている。
パイロットは、キャサリンの計算を信じたいと。

テレビで発射を眺めているキャサリンの元に計算式が届けられる。
そして、計算をし終わり、結果が届けられる。

キャサリンは、司令室で発射を見届ける。

人権闘争として素晴らしい映画

邦題の通り「夢を掴んだ」物語だ。

人権闘争にふさわしい映画だと思う。
映画内のいたるところで、黒人差別、女性差別の要素がちりばめられている。
そして、その逆行をものともせずに進む彼女たちの力強さには感服だ。

私はさらに違う視点で解説させて頂きたい。

白人か黒人かは小さな差

まずは人権闘争について解説する。

黒人差別については、作中に幾度となく描かれている。
州法ももちろんだが、市民レベルでその傾向が強い。

言われなき差別に耐えきれず爆発してしまうシーンなど素晴らしい。

アメリカの教会では未だに白人と黒人は別れているそうだ。
一緒に祈ることは、ない。
であれば、時代的にも、トイレや飲み物が別々になっていてもおかしくはない。

しかしながら、彼女たちは、献身的な仕事への姿勢、圧倒的な実力で白黒の差別を跳ね除けた。

これは事実であろう。そして、確かに素晴らしい。

最後、有人飛行の着水の時に、テレビを外で観る民衆に、白人と黒人が混じっていたのに気がつかれたであろうか。

これは、彼女たちが勝ち取った「平等」を表現している。
つまり、人類にとって、とてつもないく大きな課題に挑む時、肌の色など、「ごく小さな差である」ということだ。

素晴らしい演出だ。

女性の地位向上を勝ち取った

次に「女性」の地位向上を勝ち取った。
女性の社会参画については様々な議論がされている。
セクハラ、モラハラ、パワハラ。
様々な問題が未だにあるだろう。

しかし、彼女たちはそれに屈することなく、知恵を使い、歯嚙みをして、乗り越えた。
そして、「女性の地位」を勝ち取った。

ジムの言葉は決して、差別する気持ちなどなかったはずである。
むしろ、口説き文句を言ったつもりだ。
しかし、キャサリンが上手だったのだ。

時代的にも、精神的にも、数段上にいっていたのだ。

だから、ジムは追いかけ続けた。
そして、結婚を申し込んだのだ。

ジムがプロポーズするシーンは、泣けた。
あの子供とおばあちゃんの顔の、なんと嬉しそうなこと。
夫に先立たれ、母親と父親の両面役割を果たさなければいけないキャサリンにとって、家族の祝福ほど嬉しいことはないはずだ。

メアリーが夜学に通う時、夫がシャーペンをプレゼントする。
このシーンも素晴らしい。
その前に喧嘩をしている。
夫自体も差別に侵されてしまっていたのだ。

しかし、キャサリンの姿勢が彼の心を動かした。
素晴らしいシーンだ。

「トップと同じ責任感に立たなければ、存在価値がない」という視点

映画のほとんどが、これらのことを言っているだろう。

しかし、私は違う視点でも観ていた。
それは、キャサリンの上司の本部長についてだ。

結論から言えば、「トップと同じ責任感に立たなければ、存在価値がない」ということである。

つまり、会社で言えば、社長と同じ気持ちで、社員が働いているか。
映画で言えば、監督と同じ気持ちで、スタッフが働いているか。
などである。

本部長はただの傍若無人な人間だったのか?

キャサリンは、実力が認められ宇宙特別研究本部に移動になった。
上司の本部長は、高圧的で、気に食わなければ、計算係を数日でクビにしてしまう。1年で12人も入れ替えた。

返事を一斉にさせたり、部下の気持ちを考えず、答えをせかしたりする。
また、独断でルールを決めていく。

一見、独裁的で、感情的で、自分に合わない部下のクビを切ってしまうように思える。
しかしながら、本当にそうだろうか。

ポールというキーマン

キャサリンと本部長の間には、ポールという先輩がいる。彼はキーマンだ。

キャサリンが黒人女性ということが気にくわないのか、キャサリンに対する当たりが強い。
資料と叩きつけたり、資料にキャサリンの名前を入れるな、会議には出れない。など。
もちろん、ポールも嫌がらせのみで行っていることではないこともある。
しかし、態度は、すべて偏見からくるものだ。

本部長のポールに対する言葉が印象的だ。
「自分の役目がわかるか?」
「皆を導く天才を見出すことだ」
「一丸とならなければ成功は得られない」
と。

ポールは気にくわないのか、それについては何も話さずに帰ってしまう。

ポールが差別を助長し、そして、トップと部下との乖離(かいり)をうまく表現しているキーマンだ。

本部長は責任感ですべて行動している

本部長は、キャサリンが差別で悩んでいればそれを取り除く。
コーヒーのラベルをはがしたり、トイレの表札を壊したり、会議に出席させたり。

これは、人を人と見ず、自分の意向のみを押し付ける人間だろうか。

周りが本部長の責任に追いついていないのだ。

この部署が負ければ、ロシアに負けてしまう。
戦争で負けてしまうかもしれない。
つまり、本部長はアメリカのすべてを背負った責任を持っているのである。
そして、周りは、自分の範囲の責任のみしか意識できていないのだ。

だから、本部長をただの恐い人としか思っていないのだ。

この差なのである。

だから、計算係は、クビにされてしまうのだ。
その責任を負えるほどの実力がないから。
そして、成果を達成できないから。

キャサリンが本部長と並んだとき

本部長とキャサリンの会話ではこのような会話がある。

「よくやった」
「本部長も」
「我々は月に行けると思うか?」
「もう行ってます」
「そうだな」

これは前半部分の伏線の回収だ。
つまり、キャサリンのみが本部長と同じ目線で、責任感で仕事に取り組めたのだ。
(多分、キャサリンはそこまで考えていなかったはずだ。しかし、結果そうなった)

だから、終盤には、キャサリンがプレゼンをしたり、褒められたりした。
これは、責任があり、そして、その結果を出してきたからである。

組織においての成功の秘訣

すべての組織において、目的感を共有させることが、課題や目標の達成には、一番の秘訣である。
技術や実力もあるが、それ以上に目的感を一致させることが大切だ。
だから、トップは「旗」を立て、そこに向かわせるようにみんなを仕向ける。
褒めたり、叱ったり、プライベートの悩みの相談に乗ったり。
トップの役割は、その目的にみんなが向かいやすくすることなのだ。

そこに、個人の感情や、拙い考えを挟み、進行を遅らせる。または、結果を出させない。
これは悪である。
組織内において、敵は外側ではなく、内部にいるのだ。

「個人の自由」「個の尊重」という名の無責任なのである。

自分の地位や既得権益、または、承認欲求を満たすために、全体の利益を忘れ、そこの執着する。
ポールがまさに良い例だ。

つまり、本来の目的を達成できない要因を作ってしまうのだ。

私は、この映画を観てこの点を一番強く感じた。

最後に

責任を負うトップからすれば、人種や性別、その他の小さな差など、どうでも良いのだ。
そんな小さなことに固執すれば、成すべきことが成せない。
結果を出せない。

これは、結果を求められる立場になった人間にしかわからないだろう。

キャサリンの部署を移動させなければいけなくなった本部長は謝った。
そして、真珠のネックレスを送った。

これがトップの人間のできることなのだ。

人を見ている。
そして、それを知りながら、冷たい態度を取るのだ。
わざわざ嫌われるようなことは、「誰もが」したくない。
組織全体のために個を殺しているのはトップなのである。

本部長は全時代的な、パワフルな上司の典型だろう。
そして、今の時代には通用しない。
しかし、自分の意見とトップの意見が違う時はある。
関係性、本質は今も昔も変わっていないのだ。

責任感のない人間は、これを理解できない。
そして、怨嫉し、敵になるのである。

監督 セオドア・メルフィ
脚本 アリソン・シュローダー
セオドア・メルフィ
原作 マーゴット・リー・シェッタリー
『Hidden Figures』
製作 ドナ・ジグリオッティ
ピーター・チャーニン
ジェンノ・トッピング
ファレル・ウィリアムス
セオドア・メルフィ
製作総指揮
ジャマル・ダニエル
ルネー・ウィット
イヴァナ・ロンバルディ
ミミ・ヴァルデス
ケヴィン・ハロラン
音楽 ハンス・ジマー
ファレル・ウィリアムス
ベンジャミン・ウォルフィッシュ
撮影 マンディ・ウォーカー
編集 ピーター・テッシュナー
出演者
タラジ・P・ヘンソン
オクタヴィア・スペンサー
ジャネール・モネイ
ケヴィン・コスナー
キルスティン・ダンスト
ジム・パーソンズ
icco
働きたくない!働きたくない!働きたくない!

チャーハン食べる仕事ならしてもいい。責任をもって完遂してみせる!

オファーお待ちしております!

お杉

あ、全部に「宝石箱や〜」ってつければ食レポの仕事くるよ!

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お杉

僕の記事を読んで、新たな視点で映画を観れる機会ができればうれしいです。 基本的には観ている人向けに書いてます。 アイコンに引っ張られずに、記事だけ読んでください。 お願いします。アイコンには引っ張られないでください。 お願いします。