デトロイト 人間の狂気と勇気を描いた差別映画

デトロイト

黒人差別をテーマに、実話を元にした映画である。

映画としては、荒があるが、差別をテーマに話そうと思う。

差別は差別した瞬間に発生し、連鎖する。
そして、なかなか消すことはできない。

「建設は死闘、破壊は一瞬」とはどれだけ信頼や信用を積み重ねても、一つのミスで崩れ去ってしまうことをいう。
これは日常生活全てに言えることだ。
だから、「油断してはいけない」と。

残念だし、皮肉だが、差別もこれに当てはまる。

差別は「一瞬」で全ての信頼関係や信用を失ってしまう。

度々、差別については書いている。
したがってそこまで深くは書かない。

icco

満足度(0%)

まだみてない。

お杉

満足度(75%)

差別とは別にあの時代は楽しそうだな…。

人間の狂気が一番怖い

今回の映画では「差別」をテーマにしたものだったが、違う視点で描かれていたものが2つあった。

1つ目は、人間の狂気である。

デトロイト警察の3人による尋問は狂気である。
戦争を彷彿させる追い込み方だ。

3人の中心的な存在のクラウスは、黒人を人とは思っていない。
「警察である」「法治国家である」という点においてのみ、黒人虐殺をせずに留まっている。

デトロイト市内で巡回中に、窃盗で逃げる若者を後ろから発砲する。
そして、「死んだ」と聞くと、正当化するのだ。

モーテルに銃があることを決めつける。
そして、それを言わせるために脅しで殺す。殴る。

狂気の沙汰である。

なぜこうなるのか。
はっきりと言ってしまえば、「まだそういう時代だった」ということである。

人を人と思わず、死が身近だったからだ。

今の日本からでは考えらないほど、死が近いのである。
だから、殺しても平気だったのだ。
平気ではないが正当化できた。
自分は正義を貫いたと。

クラウスからすれば、正義なのである。
しかし、その自分の正義を社会が、政府が、警察が、黒人が、理解しない。
だから、可能な限り、自分の地位を守り実行する。

その行く末が狂気である。

はっきりと言ってしまえば、社会不適合者だ。
自己顕示欲の塊であり、ただのわがままである。

勇気をもって生きるしかない

2つ目は、勇気だ。
モーテルの中でも、裁判でも、勇気が描かれている。
あんなに脅された中、裁判所で、彼らと面と向かい、話せるだろうか。
かなりの勇気が必要である。

もちろん、悪を潰すために、という大義はあっただろう。

しかし、あんな状況に出くわし、友人を殺されれば、頭がおかしくなっても不思議ではない。

勇気を持ち、自分を保ち続けたのだ。

ディスミュークスは黒人の中でも少し立場が違う。
白人側の黒人だが、冷静に黒人を守る役割だ。

この選択も勇気がいる。

YESかNOの二択しか選択肢がなければ、生か死しかない。
少しだけ身を引き、生きる選択を取り続ける。
これは勇気があるからできるのである。

人間同士の対話に向き合っているのだ。

これら二つの事柄を映画では、伝えたかったのだと思う。

現実社会で活かすためには

では、現実社会の中で、これらの教訓を活かすためにどのようにすればいいのか。

まずは対話ではないだろうか。

建設的な対話が必要だ。
まず、目的感を擦り合わせることが必要なのである。

だいたい、家族の喧嘩は感情的になって、わけのわからないところに行く。

会社の会議でもヒートアップすると、わけのわからない話になる。

朝まで生討論を見ていても、わけのわからない話をしている。

感情的になるからだ。
建設的ではないからだ。
目的が違うからだ。

映画で言えば、白人も黒人も目的感が違うのだ。
お互いが共存しようとしていない。
悪だと決めつけている。
白人は力で抑え込もうとする。
黒人は反発する。

それは、もちろん暴動になる。

その根っこには、差別意識があるのだ。

沖縄県知事選で思ったこと

先日、9/30に沖縄県知事選があった。
ちょうど沖縄に行く機会があったので、県民ではないが注目していた。

沖縄県知事選を一言で言えば、「右翼と左翼のぶつかり合い」にしか見えなかった。

沖縄では、現地の方々と話す機会がたくさんあった。
戦争の体験、米軍基地問題、雇用、福祉、様々なお話をしていただいた。

居酒屋のおばちゃんは、若い女の子には「絶対に中部には行ってはいけない、遊ぶなら那覇にしなさい」と言うそうだ。

はっきりと言ってしまえば、米兵にレ〇プされても、日本人は何もできないからである。
そして、彼らは日本の法律では罰せられない。
だから、「行くな」と。

しかしながら、一方では、基地で働き、生活している人もいる。
米兵が買い物をしてくれることで潤っていることろもある。

これは、かなり複雑な問題に突入する。
そして、「これだ!」と一方的な解決方法はない。
どちらかを取れば、どちらかが不幸になるのだ。

今回の選挙は何が目的なのか。
沖縄をどうするのか。
何に向かうのか。

それが見えなかった。
それを感じなかった。

それは、両極端な選択肢では、いずれにしても、根本的な問題は解決しないはずである。
目的感を合わせ、建設的な議論をしなければ、何も解決しないはずだ。
イデオロギーの対立のみで、平和が生まれた歴史を私は知らない。

いつかどちらかが歩み寄り、より現実的な話しをすることを、強く祈っている。

監督 キャスリン・ビグロー
脚本 マーク・ボール
製作 キャスリン・ビグロー
マーク・ボール
ミーガン・エリソン
マシュー・バドマン
コリン・ウィルソン
製作総指揮 グレッグ・シャピロ
ヒューゴ・リンドグレン
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
撮影 バリー・アクロイド
編集 ウィリアム・ゴールデンバーグ
出演者
ジョン・ボイエガ
ウィル・ポールター
アルジー・スミス
ジェイコブ・ラティモア
ジェイソン・ミッチェル
ジョン・クラシンスキー
アンソニー・マッキー
icco
ソーキそば、ラフテー、島らっきょう、ジーマーミ豆腐、沖縄味噌汁、全部好きです。

でも、チャーハンのことがもっと好きです。


お杉

沖縄の海って綺麗だから飲めるかと思ったら、やっぱりしょっぱいのね。
なんか、ショック。

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お杉

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