ブラック・スワン ナタリーポートマンは少女ではない

しかし、彼女は、もうレオンの女の子でも、スターウォーズのアミダラでもないのだ

なぜナタリーポートマンなのか。

終始、疑問だった。

主役の年齢は、18~23歳くらいまでが妥当である。
それ以上でもそれ以下でも、あり得ない。

なぜ、あり得ないかはあとで述べるが、あり得ないのだ。

ナタリーポートマンは素晴らしかった。
しかし、彼女は、もうレオンの女の子でも、スターウォーズのアミダラでもないのだ

非常に残念である。

キャスティング一つでここまで台無しになる映画はない。

これも後述するが、ナタリーポートマンも素晴らしかった。映画の内容も素晴らしかった。
しかし、キャスティングがマッチしていないのだ。

そこが最大の汚点で、最大の問題である。

他と比べると類を見ないほど「狂気」なのだ

この映画を知ったとき、また、話題になったときは観るのを避けた。
なぜならば、精神世界に入っていく映画は苦手だからだ。

「ダンサーインザダーク」が最も有名かもしれないが、苦手である。
「カッコウの巣の上で」も、「クワイエットルームへようこそ」も苦手だ。
タイトルは忘れたが、その他、同じ類のものを数点観たが、苦手なのだ。
北野映画も、「TAKESHIS’」やその類なものがあるが、それは苦手である。

まず、なぜ苦手かを話すと、それは、個人にしかわからないからである。
個人に寄り過ぎていて、そのポイントからずれると理解ができない。
したがって、私には理解ができないのだ。

いや、そういった感情や、情緒不安定なときも、もちろんある。
苦しくて、逃げたくて、辛くて、死んでしまいたくなるような、何かに襲われるような気分の時もある。
そして、誰かに助けを求めたいときもある。

しかし、それが、ポイントがずれると、わけがわからない。

その感情は、それぞれの個人にしかわからないからだ。

「狂気」ということで言えば、「松田優作」か「ヒース・レジャー」が好きである。
監督で言えば、「デビットフィンチャー」だ。
(これを聞いてどの映画かすぐに思い浮かばない人は映画好きではない。)

それらの作品はだいたい観た。

そして、他と比べると類を見ないほど「狂気」なのだ。

「ダンサーインザダーク」とは、毛色が違うかもしれないが、本質は同じである。

頭がいってしまっているのだ。
(あくまでも、映画の話だ。現実は知らない。)

なぜならば、ナタリーポートマンが、もう大人の女性だからである

そして、「ダンサーインザダーク」も「ブラックスワン」も、「松田優作」や「ヒースレジャー」や「デビットフィンチャー」程の狂気はないのだ。
ただの自己満である。

「松田優作」や「ヒースレジャー」や「デビットフィンチャー」はしっかりと、「狂気」に普遍性を持たせているのだ。

今回も、個人の精神世界に入ろうとした。
鳥の皮のような、CGを使い、黒い羽根が生えそうになったり。
主人公の黒い部分が投影されたり。
幻想を観たり。

しかし、かなり弱い。そして、意味が分からない。

ずっと「狂気」に到達しないのだ。
何がどう出ても、「狂気」には程遠い。

なぜならば、ナタリーポートマンが、もう大人の女性だからである。

ニューヨークで、お母さんと一緒に住む、マザコンの30前後の女性がいるわけない

はっきりいって、ニューヨークで、お母さんと一緒に住む、マザコンの30前後の女性がいるわけない。
(いるかもしれないが、想像できない。)

ニューヨークに行ったことがあるが、もちろん、親と住む人もいた。
しかし、それは、ある種、成功した人間である。

マンハッタンは、家賃が高く、物価も高い。
普通の人間が住める場所ではない。
ましてや、アッパーウエストサイドなどムリだ。
ほとんどが、夢を見て、単身で出てきて、シェアルームで、一部屋に住んでいるのだ。東の方に。

あの家の設定で言えば、10数万円以上の家である。
到底、住めない。住めても生活できない。

母は働いているのか?
どうやって生計を立ているのか?
バレリーナはそんなに稼げるのか?

そんな疑問しか起こらない。

そして、ライバルが勝手に家の前まで来るが、まず、セキュリティ的に無理だ。
だいたいの家が、下にインターフォンがあり、セキュリティがいる。
勝手に入って来れたら殺人事件がどんどん起こる。
テロがどんどん起こる。

アッパーウエストサイドは、そういった地である。

これが、ハーレムやブロンクスであれば、まだ、理解できた。
しかし、アッパーウエストサイドである。
その設定が映画なのだ。

どこに共感性を持たせればいいのか、わからないのだ

もしかすると、あえて逆を狙ったのかもしれない。
そういった中で、「純情」「無垢」を表現するために。

しかしながら、ナタリーポートマンはもう30歳手前である。
十分、大人なのだ。
無理があり過ぎる。設定があり得ないのだ。

現実には、あり得るのかもしれないし、現実にあり得ても、否定はしない。
(それは、それで素晴らしいし、人生、誰が正解を決めるわけではない。あくまでも映画の中の話である。)

しかし、大衆向け、マジョリティではない。

つまり、理解できないのだ。
大人には。

知っている人間には。

自分が生きてきた人生の道と、また、聞いてきた道と、明らかに、また、全く違うからだ

非現実過ぎて、どこに共感性を持たせればいいのか、全くわからないのだ。

個人的な意見からすれば、「そりゃそうだ、あんたが今まで子供だったからだろ」で終わってしまう。

「悲劇のヒロインづらするな」
「こっちはもっとつらい目に遭ってるし、今もきつい」
と。

「そんないいところ住んでいて、親と一緒で、なに甘えてんだ」と。

だから、いくら精神世界に入ろうが、「知らん」で終わりである。

本物の演出家を演じ、映画ではそれを演出している

素晴らしかった点を述べると、振付師のヴァンサン・カッセルは素晴らしい。
まさしく、演出家の要望をすべてしっかりと演じている。

本物の演出家は、人間をすべてわかる。

何を感じて演じているか、
何を思って演じているか、
何を悩んで演じているか、

わかるのだ。

わからなければ演出家になれないし、わかるから演出家になれるのだ。

そして、本気であれば、出演者を、性的欲求を満たすためには使わない。

彼は本物の演出家なのだ。

そして、彼女に足りないものを、身を粉にして、理解させようとした。
愛のある、また、本物の演出家を演じ、映画ではそれを演出している

素晴らしいものである。

サッカーで言えば、長谷部のようなポジションである

ミラ・クニスも素晴らしい。

リアルで言えば、彼女ほど、中途半端な役はないのだ。
主役としては呼ばれていない。
しかし、信頼はされている。
そして、主役を、舞台を支えてほしいと。

サッカーで言えば、長谷部のようなポジションである。

だから、人懐っこく声をかけるのだ。
家まで行って、わざわざ感情開放させたのだ。
わざわざ、感情を揺さぶる行動を取るのだ。

その役柄に徹したところが素晴らしい。
そして、見事に演じきっている。

美への欲求ではなく、承認欲求の現れである

バーバラ・ハーシーは、あれだけ整形顔が合う役柄はない。

整形している人間の大多数は、自己愛が強すぎる。
美への欲求ではなく、承認欲求の現れである。
自分を美しいと他に認めてもらわなければ、いてもたってもいられないのだ。

それが功を奏し、今回の役にはぴったりだった。

それが、年を取るにつれ、「自分の功績は娘だ」と言わんばかりに、娘への愛情をぶつける。
娘にそれを認めてもらわないと気が済まないのだ。
だから、いらないといわれたケーキも捨ててしまう自分勝手な行動をとる。

それを知ってか知らずか演じきったことは素晴らしい。

「最低な、愛のかけらもない、自己満足な寂しい母親」を演じきった。

演技も素晴らしいし、設定にも順応していた

ナタリーポートマン自体も素晴らしい。
演技も素晴らしいし、設定にも順応していた。

無垢、純情、少女を演じきった。

そして、そう見えてきそうだったのだ。

しかし、彼女の年齢でそれはあり得ない。

「なぜその年齢で?」

それがずっと付きまとうのだ。

若さへのこだわりを早く捨てるべきである

この映画を観て良いと思った方々に伝えたい。

それは、「若さへのこだわり」を早く捨てるべきである。

勝手に考察するが、男性は、女性の若さ、無垢、純情に惹かれる。
女性の知らないこと、初めてのことに興味関心があるのだ。

「初めての男性でいたい」とどこかで思っているはずである。

だから、AKB48が売れた。
そして、恋愛禁止を破ると寄ってたかって、いじめるのだ。
意味が分からない。
全ての人間は誰かの所有物ではない。
したがって、恋愛しようが、何しようが、その人の勝手である。
それを、男の幻想に当てはめるな。

そんな感情は、気持ち悪い。

そして、映画に投影して、それを表現せずに、「この映画良い」ということも気持ち悪い。

ナタリーポートマンはレオンの女の子ではない。少女でも、無垢でも、純情でもない。
大人の女性である。

現実にはあり得ないのだ。
そして、その欲求を映画にぶつけるな。
現実をみろ。

精神世界に浸ることも、よくわからない。

上記のように、そんな精神世界は、早く大人にならなかった自業自得なのだ。
子供なのである。子供にすがりついているのである。

そこに、大衆の「よくわからないけど、難しいけど、なんかわかる。この映画いいよね」を合致させて、自分を慰めるな。

いつまでも少女漫画の「彼女」ではない

そして、女性は、いつまでも少女漫画の「彼女」ではない。
ときめくできごとなど、現実にそうそうない。
そして、悲劇のヒロインを褒めてくれることもない。

ただ、大変で辛いだけである。

一日も早く現実と向き合ったほうが幸せになる。

幸せになるためには、信念を持ち、周りに踊らされない女性になるしかない。

監督 ダーレン・アロノフスキー
脚本 マーク・ヘイマン
アンドレス・ハインツ
ジョン・J・マクローリン
原案 アンドレス・ハインツ
製作 スコット・フランクリン
マイク・メダヴォイ
アーノルド・メッサー
ブライアン・オリヴァー
製作総指揮
ジョン・アヴネット
ブラッド・フィッシャー
ピーター・フラックマン
アリ・ハンデル
ジェニファー・ロス
リック・シュウォーツ
タイラー・トンプソン
デヴィッド・スウェイツ
音楽 クリント・マンセル
撮影 マシュー・リバティーク
編集 アンドリュー・ワイスブラム
出演者
ナタリー・ポートマン
ヴァンサン・カッセル
ミラ・クニス
バーバラ・ハーシー
ウィノナ・ライダー
icco
強い!お杉の思想が強すぎる!もはや吉本新喜劇の小藪さんばりに思想が強い!こんなによがった映画の見方なんかしたことない(笑)

どうしたの?なにがあったの?幼少期のトラウマがあるの?ねぇ!お杉!

iccoはブラックスワンを映画館のレイトショーで見て、あまりに興奮しスタンディングオベーションしかけましたが、シャイな日本人なのでやめました。

こんなすごい映画、日本映画界は100年たっても作れないだろうなぁ。。とか、ぼんやり呟いたらきっと、思想が強いお杉がやってくるε=ε=ε=(Pq’v`◎) 逃げるが勝ちさ

お杉

トラウマなんかない!(笑い)
映画を観た純粋な感想!

iccoは当分、邦画を観なさい。
まずは松田優作縛り!!
ナタリーポートマンなんか目じゃない。

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お杉

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