検察側の罪人 作品それ自体が、木村拓哉に負けている

「ギャツビ~」って歌いながら髪の毛を触るあれ

木村拓哉が好きなお杉にとっては待ちに待った作品です。
やっと観ることができました。

めっちゃファンの方からしたら、そこまでファンではないです。
ドラマやってたら観たりする程度ですが、逆にそういう俳優とかいないので、僕にとってはかなり好きなほうです。

高校生のときもギャツビーのCMを観て、髪の毛を伸ばしました。
そう、「ギャツビ~」って歌いながら髪の毛を触るあれです。

SMAPが解散して、あまりお目にかかることがないためかなり嬉しかったです。
ファン心理かと思いますが、しっかりと感想を書きたいと思います。

撮影場所も数か所知っているところが出てましたので、知りたい方は個人的にご連絡ください。

すみませんが、嵐についてはあまりわかりません。
世代ではないのです。

したがって、キャスティングについては、何も感じませんでした。
「あ、キムタクの相手はニノか」くらいです。

原作を読んでいないと理解できない映画など映画にする必要がない

作品としては、情報量が膨大で、セリフも速い。
ついていくことが精いっぱいで、それ以外に思考することができないような形で話が進んいく。

登場人物も、それと関わるものも、一言くらいしか、説明していないこともあり、「目が離せない」ではなく、不親切極まりない。

したがって、観るのが疲れました。

意味が分からない点を申し上げるなら、

「なぜ荒川の土手でも、葬式でも変なのが踊っているのか」
「二人はいつ惹かれあったのか」
「なぜあの弁護士は訳のわからない場所に事務所を構え、変なものを置いているのか」
「たかが雑誌の記者風情が、簡単に検察に潜り込めるのか」
「あんなバレバレなものを取った押さえ方でばれないのか」
「最上の家族が出てきた意味」
「なぜいきなり沖野はキレ始めたのか」

説明があったにせよ、少なすぎてわからない点が多い。
また、それを探っても答えが出ない気がする。

つまり、言いっぱなしなのである。

これでは、カメラを止めるな!と同じになってしまう。

映画として、意味不明なのだ。

原作を読んでいないと理解できない映画など映画にする必要がないのだ。
紙芝居で十分である。

その上でこちらが汲んで考察するならば、以下のようになる。

カメラを止めるな!|映画人だけが特別ではない

2018.08.24

最上はずっと自分の正義を証明しようとしている

まず、「正義」「真実」「勝負」がテーマである。

冒頭のセリフ、吉高由里子の役どころ、最上が隣の検事にアドバイスするシーン。

これらから、この3つがテーマだとわかる。

巨大権力との対決を解説に入れていらしゃる方もいたが、それはない。
権力との戦いなのであれば、権力が出てこなければいけないのだ。

しかし、権力と戦うのは、友人であり、自分(最上)ではない。
最上はずっと自分の正義を証明しようとしているのだ。

ラストシーンも友人の残したものを継いで、新たな戦いを開始しようとしている。
しかし、それは、弔い合戦であり、弔い合戦が最上の正義なのだ。

今回の映画では、全て悪だったのではないか

最上、沖野、橘の3人のそれぞれの捉え方の交錯で話が進む。
3人の共通していることは、「自分の正義のために勝負に勝つ」点である。

しかし、その手法が違う。また、正義の捉え方も違ってくる。

最上は、真実よりも正義を優先する。
沖野は、真実の上に正義を見出す。
橘は、真実を公表することが正義である。

では、今回の映画では、何が善で、何が悪だったのだろうか。

もちろん、人殺しは悪である。
いずれにしても、悪である。

現実ではもちろんそうであるが、映画の中でもそうでなければならない。
人殺しを肯定するような映画は、それ自体が悪である。

今回の映画では、全て悪だったのではないか。

なぜならば、誰もハッピーになっていないのだ。
つまり、正義を優先し、全員勝負で負けた。

最上は、松倉を法では裁けなかった。
沖野は、真実を追求することができなかった。
橘は、真実を世に出せなかった。

つまり、誰も勝てなかったのだ。
これがこの映画の結論であり、着地点だ。

結果、よくわからない映画になってしまっている。

木村拓哉の演技はやはりかっこいい

もし、最上が弓岡を殺したシーンを最後まで出さずに、最上VS沖野・橘で引っ張ていたらもっと面白かったかもしれない。
3人のディベートに迫真せまるシーンがあったかもしれない。

しかし、すでに結果を知っているこちら側としては、最上がどんな正論を言おうが、何を言おうが、ただの人殺しなのである。
そして、そこを追求できない沖野にもやもやするだけである。

そこら辺が残念なのだ。

木村拓哉の演技はやはりかっこいい。
佇まい、仕草、目線。
どれをとっても、「ザ・かっこいい男」なのである。

そして、少しスイッチを入れて発する言葉は、それで意味を持たせる。

それが人間力なのだ。オーラなのである。

立場が弱くなると人間は虚勢を張る。
実際立場が悪くなっても、虚勢を張っていても、最上は強い。
それはキムタクだからだ。

二宮和也もところどころ発した。
しかし、少し歯が浮いてしまうのだ。
ひょうひょうとした抜けた雰囲気は抜群である。
でも、ディベートでは勝てない。
松倉との対決シーンも「剣」はなかった。

吉高由里子はかわいい。
でも、かわいいだけなのだ。
それで十分だが、もっと、正義に燃える何かが欲しかった。
泣いたり、びびっては、真剣さが伝わらないのだ。

酒向芳は最高だった。気持ち悪いくらいに松倉を演じきっていた。なりきっていた。

結論としては、やはり作品それ自体が、木村拓哉に負けているのだ。
それほど、木村拓哉にオーラがあり、すばらしい人間力を持っているのだ。

ファンだからではない。
それは、これまでの考察を読んでいただければわかるだろう。

「クソ野郎と美しき世界」のレビューはこちら 
でも、お杉はSMAPが好きです。

監督 原田眞人
脚本 原田眞人
原作 雫井脩介「検察側の罪人」
製作 臼井央(企画・プロデュース)
佐藤善宏
西野智也
製作総指揮 山内章弘
音楽 富貴晴美
土屋玲子
撮影 柴主高秀
編集 原田遊人
出演者
木村拓哉
二宮和也
吉高由里子
平岳大
大倉孝二
八嶋智人
音尾琢真
大場泰正
谷田歩
酒向芳
矢島健一
キムラ緑子
芦名星
山崎紘菜
松重豊
山崎努
icco
木村さん、なんか老けましたよね。なんだか突然に、どっと。きっと、あれだね、色々あって疲れたんだね。

わたくしiccoは、何にもありません。ですから、ただただ太りました。

お杉

キムタクは多分80歳になってもスター。
日本の財産です。

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お杉

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