カメラを止めるな!|映画人だけが特別ではない

まず色々なところで評価されていたことは重々承知だった。
その上でやっと重い腰を上げた。
理由は観てと言われたからしかない。

返してほしい1800円

感想としては、ただただ1800円返して欲しい。

誰も売れない映画スタッフや役者、アイドルの頑張りが観たくて映画に行っているわけではない。

予告編を観て、前評判を少し見て、想像した通りの映画でしかなかった。

「1カットの何がすごいのか」

「本物の何がすごいのか」

「みんなで団結するのが何がいいのか」

この問いを自ら投げかけ、回収もしていない。
そんなことが映画であり得ていいのだろうか。

残念ながら、映画にもルールがある。
暗黙のルールがあるのだ。
そのルールを無視することと、型破りは意味が違う。

ただ、日常で鬱屈した感情をぶつけただけの映画である。

映画人だけが特別ではない

もっと言えば、「映画はこだわりを持ち、命をかけて制作される」的な思い込みを利用した「ぼくたち情熱あるんですよ」だけでストーリーが進行されている点が甚だ腹ただしい。

「命をかける」ことが素晴らしいのではない。
「こだわりがある」ことが素晴らしいのではない。
「情熱がある」ことが素晴らしいのではない。

それは普通のことである。
みんな、社会で生きているだけで、何かしらに命をかけ、何かしらにこだわりを持ち、何かしらに情熱を注いでいるのだ。
みんな必死に生きているのである。
映画だけがそれをできる場ではない。
映画人だけが特別ではないのだ。

「1カットと後からのネタバラシという面白い手法が思いついちゃったから、最初に言いたいこと言っちゃったけど最後まで回収の仕方には頭回りませんでした」と言う稚拙な映画にしかなっていない。残念さしかない。

だからこそ、1800円は高いし、時間もお金も返して欲しい。

残念ながら、1カットは手法であり、本物かどうかは観る人が信じればいいだけで、団結したかどうかは作品それ自体には関係ない。

成功する道は、実力をつけるしかない

映画の感想は人それぞれなので、映画の評価に意見・言及することは避けたいが、あえて言う。

カメラを止めるな!を絶賛する人の中で、仕事上絶賛せざるえない人を除き、自分がいるその分野で、ある程度の地位を得たとき、この映画を観て同じ感想を言うことができるか。

どこかに鬱憤をため、自分の不甲斐なさに目を伏せ、現実から逃げ、こだわりをわかってくれないと嘆いていないか。
残念ながら、そのような感情を持っている段階では、成功できない。

誰もあなたを必要としていないから、そのような状況になるのだ。うまくいかないのだ。

そして、同じ状況の人たちが、代弁者のようにこの映画を作ってしまったから、共感できるのである。

成功する道は、実力をつけるしかない。
それが最も早い近道である。
実力がないものが、一度売れただけでは、すぐに消えてしまう。

残念ながら、10年後にまたこの映画を観て、学びたいと思えるものではないのだ。

監督 上田慎一郎
脚本 上田慎一郎
原案 劇団PEACE「GHOST IN THE BOX!」
製作 市橋浩治
音楽 永井カイル
主題歌 山本真由美「Keep Rolling」
撮影 曽根剛
編集 上田慎一郎
製作会社 ENBUゼミナール
出演者 濱津隆之
真魚
しゅはまはるみ
長屋和彰
細井学
市原洋
山﨑俊太郎
大沢真一郎
竹原芳子
吉田美紀
合田純奈
浅森咲希奈
秋山ゆずき

iccoのぼやき

icco
お杉に見てほしいと、そそのかしたのは私です。

普通に見てよくできてるなぁ、アイデア次第でこんなに面白いもの作れるんだなぁ、と感心しました。

ただ、序盤のPOV感あふれるカメラワークにかなり酔いました。ブレアウィッチプロジェクトやクローバーフィールドで気持ち悪くなったことがある人は、劇場で見る前に食事をとってしまうと気持ち悪くなりますよ。

私はモスバーガーをたらふく食べてから見てしまったので、序盤で気持ち悪くなりすぎて帰ろうか本気で迷いました。

お杉

モスバーガーに謝りなさい。
映画は1800円、モスバーガーは1000円ほどでしょ!

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平均評価:  
 1 レビュー
by ヒロ
日本の観客、だいじょうぶか?

いやぁ、困ってます。あまりにも絶賛する人が多くて(中にはこの10年の日本映画で最高傑作なんて言っている人も)。
だから、この映画を観てどこが素晴らしいのかさっぱりとわからなかった自分の感性は間違っているのかなぁと思ってしまいます(笑)困ったなぁ。前半のゾンビ映画撮影の部分。あれ、ほんとにゾンビが現れたわけでなく、あのクルーが完全にフェイク映像を撮っているとわかると思うんだけどなぁ。だって、手振れカメラマンに対して何故かゾンビは襲いかかろうとしないし、ほんとにゾンビが現れたのだったら出演者が途中でカメラマンに話しかけたり、カメラマンの慌てるような声とかも入ってもよさそうでしょ?それなのにそんなの無いし、監督役の人に『絶対にカメラを止めるな!』って言われたぐらいでしょ。そのぐらいで本物のゾンビに襲われているのに何の言い訳もしない人なんていないよ。目の前で人が首を跳ねられているのにカメラを撮り続けている不自然さで、そのカメラマンが撮っている映像は作り物なのだとネタばらししているようなもの。また、そのカメラマンが執拗に追い続けた主人公らしき女の子が斧を見つけた時に『こんなところに斧が落ちている。ついてるわ。』なんて独り言を言うけど、いやいや不自然極まりないセリフでしょ。ゾンビに追いかけまわられて本当に焦っていたら、そんな独り言なんて言わずに黙って拾うだけですよ。このセリフの不自然さでも前半部分がおかしいということは丸わかりで、だから後半部分に入った時点でもうネタはわかった。だから、後半部分はそのメイキング映像を永遠と見せられているようなもんで、ここで何故みんなが大笑いしたりアイデアが素晴らしいなんて言っているのかわからない。後半の笑わせる部分なんてドリフターズがやっていたコントのほうが面白かったもの。結局、前半部分の作りがあまりにも嘘くささが滲み出ていて、本気のゾンビ映画と思わせるほどの真剣さがなかったのがつまらない原因。前半部分こそ真剣にホラーとして作らないと後半部分は生きてこないと思う。この映画の仕掛けを生かすための緩急がなってない。と思ったんだけど、あれれ?だけど、みんな笑っているし斬新な傑作と言っているんだよねぇ? ホントかよ!?あの程度の映像に騙される人って、本当に詐欺師とかに気を付けた方がいいと思う。自分が思っているより、簡単にフェイク映像に騙されるような人が案外世の中に多いんだなぁって思った。もっといろいろな映画を観た方がいいと思うよ。『ラヂオの時間』『ユージュアル・サスペクツ』『キャビン』などを観てたら、『カメラを止めるな』の作風(アイデア)なんてすぐに予想がつくと思うんだけどな。少なくとも10年に一度なんて言われるほどたいした映画じゃない。

ヒロさん

ありがとうございます!
大変詳細に書かれていて、もう「カメラを止めるな!」を肯定しようがありません。
あの映画は全体的に作りが雑過ぎるので、言わなくてもわかるかなと思ったんですが、多分わからないでしょうね。おもしろいと言っている人たちは。

ただ、一つ、観る人たちについて、私の意見を書かせていただきます。
昨今の邦画は、ドラマ化しているため、観る側も「それで良し」としてしまうと思っています。
したがって、それを前提で話をしないと全く理解されないレビューになってしまうのかなと。
(ヒロさんの書いているものが理解されないと言わけではなく、全体的に、世の中の風潮として)

ドラマのように、最後まで台本がない中、スタッフキャストが動き、作りながら台本が完成し、台本の制作途中も、視聴率によって動かす、なんて、映画では絶対あり得ないことをすると、前後関係の整合性が取れてなかったり、雑過ぎる部分が生じてきます。
それに観慣れている方々は、もう普通なんだと思うんですよ。

だからこそ、ヒロさんのおっしゃってる意見にはならない。
残念ですが、これが現実かと。
大衆に合わせて、おもしろいというのではなく、ヒロさんのようにしっかりと「おもしろくない、なぜならば」が言える方が多くなると日本の映画業界も原作ありきの製作から脱却できると思うんですけどね。
まぁ道のりは程遠いですが。

あくまでも観ている側はそこまで悪いとは思いませんが、作り手は最低ですね。
ビジネス色、というか、ただ単純に右に習え。

勘弁してほしいですね。



カメラを止めるな!

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お杉

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