ギミーヘブン 主演 江口洋介 松田龍平 宮崎あおい 安藤政信 圧巻のラストシーン

あらすじ
自分が感じたり見たものが、他人と違う感覚で脳にインプットされてしまう症状を持つ、共感覚者。葉山新介(江口洋介)はその感覚を胸にしまい、ヤクザ・紺野の下請け仕事としてインターネット上で盗撮サイトを運営している。

一方、麻里(宮崎あおい)は自分が共感覚を持つために、誰とも分かり合えないという孤独を抱えて生きていた。麻里は両親と死に別れ、育ての親はなぜか次々に不審な死を遂げている。

ある日、盗撮サイトで異変が起きた。私生活を映像で公開している女性が失踪し、ベッドに付着した血糊が奇怪な絵模様を描いていたのだ。とっさに新介は、その絵模様がアンダーグラウンドのサイトで<死の商人>と呼ばれている伝説の男、ピカソ(松田龍平)のマーキングであることに気づく。

そのマーキングは、殺人事件の発生した麻里の家に残された印と符号していた。その後、盗撮ビデオが設置された地域で不可解な事件が次々に起こる。

都内を流れる河川の排水口敷きの映像には倒れた若い女性が映っており、新介はその女性を事務所に連れ帰る。それは、行方不明者としてテレビで報道されていた麻里だった。新介と弟分の貴史(安藤政信)、そして麻里の奇妙な同居生活が始まり、やがて貴史は麻里に惹かれていく。

制作年/2006年
制作国/日本
公開日/2006/01/04
上映時間/121分
配給/ユーロスペース/アートポート

共感覚

共感覚――視覚や聴覚など、ひとつの感覚が刺激を受けた時、本来の感覚以外の感覚が伴って生ずる現象のことである。例えば、甘いものを食べた時に、「黄色い」と感じるような感性である。

宮沢賢治、ランボー、フランツ・リスト、スティービー・ワンダーらがそうであると言われている。生活に支障はないが、同じ感性を共有出来る者がいない孤独感があると言われている。

赤い花があったとして、二人の人間がその赤い花を見たとする。

男「綺麗な赤い花だね」
女「ほんとだ、綺麗な赤い花」  

二人の見た赤い花は、本当に同じ赤い花だろうか。
全く同じ見え方をしているだろうか。

赤い色を「綺麗」と感じるか、「醜い」と感じるか。
価値観の違いなのであれば、その違いも楽しみ、共有できる点も少なからずあるだろう。

では、その赤い花が全く違うものとして見えていたら?
男に見える、赤い綺麗な花が、女には、青い果物ナイフに見えていたら。

違いを楽しみ、共有できる点を探すことはできるだろうか。
価値観ではなく、感性の違い。

あらゆる物事、事象の認識の根本的な違い。

孤立と共有

100人の人間がいたとして、99人が赤い花だと言う「それ」、自分にはどうみても「それ」が青い果物ナイフにしか見えない。

あなたなら、「それ」を青い果物ナイフだと99人を前にして言えるだろうか。

もし言えば、変わり者、変人、病人、そういった腫れもののレッテルを張られ、孤立は避けられない。

もしあなたが、それでも自分は嘘をつきたくない「それ」のことを見えているままに言いたいとして、それでも構わない生き方を選んだとする。その孤立にも強くあれたとして。

そんなあなたが、恋をして、好きになってしまった人が、

「綺麗な赤い花だね」

そう言ってあなたに微笑んでくれた時、あなたは何を思うでしょう。

何て言葉を返すでしょう。

その孤立を、あなたならどうしますか。

もしも、あなたが恋をして、好きになったその人が殺されたとして、

犯人を許せないあなたが、その犯人を捕まえられたとして、絶対にばれない方法でその犯人を殺せるとして、犯人を拉致し、監禁し、花瓶に彼の好きだった赤い花を挿し、これは復讐だ、あの赤い花が好きだった愛する彼を殺したお前を殺すのだ。

そう言って青いナイフを犯人の喉元に突きつけた時、

「俺には、青い果物ナイフが花瓶に刺さって見える」
「どうして赤い花を、喉元に突きつけるんだ」    

そう言われた時、どんなことを思うでしょうか。

世界には、自分と同じものの見え方をする人間がいたんだと安堵するでしょうか。覆われた憎しみで気がづかないでしょうか。

彼の選択は

ギミーヘブン
この映画の主人公が取った行動を皆さんにも観てほしい。

共感覚と呼ばれる普通の人とは全く異なる感性を持った人たち。彼らには「雨」が「ガーベラ」に見える。

シーンラストの降り注ぐ無数のガーベラは圧巻です。
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icco(イッコー)

映画館の雰囲気が大好き。あの静けさと、小さな興奮と非日常感。ずっと映画が好きだと思っていたけど、もしかしたら映画館が好きなだけなんじゃないかと迷い始めています。もはや住みたい!映画館!