制作年/2005年
制作国/日本
公開日/2005/09/23
上映時間/103分
配給/東芝エンタテインメント
主演:関めぐみ
1985年9月8日生まれ
高校時代に20以上のモデル、芸能事務所からスカウトが来るも、父の「自分の容姿で稼ぐのは努力を必要としない」との考えから、スーパーのレジ打ちのアルバイトに励んだ。プロフィールの「特技」欄にも「レジ打ち」がある。
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人生のおわり
大概の人の人生の終わりなんて、ドラマチックとは縁遠いものなのではないかと思います。
病院で薬打って意識朦朧の中、逝くのがほとんどではないでしょうか。
眠るのとほとんど変わらない感覚のまま、死ぬとゆう感覚に恐怖しながら死んでいくことなんてないんだと思います。
だからいざ、死ぬその日よりも、余命を宣告されてからその日を迎えるまでの期間の方がきっとドラマチックで、本人はもちろん、近くの人達もそうでしょう。
映画やテレビドラマだと、死を劇的に演出し、派手に、哀しく、名台詞なんて言いながら死んでいくなんてのが大概ですよね。
盛り上がるし、分かりやすくて、まぁ、映画やドラマなんですしね。
韓流ドラマって主人公死にすぎ
あまりにワンパターンなんで、観ているこっちも大体わかってきて素直に泣けなかったり。
特に、世のおばさん達が大好きな韓国ドラマなんて主人公大体毎回死んでますもんね。
8月のクリスマス、この映画は韓国映画のリメイク。
平凡な主人公がある日、末期がんで余命宣告を受け、死ぬまでのお話。
原作の韓国映画の方は観ていません。だって、どうせ、死ぬまでをそれはそれは韓流に、劇的にドラマチックに、激しくいくんだろうなと思って。
はい、偏見です。偏見に満ち満ちているのです。( ̄ー ̄)ニヤリッ
さすが、長崎俊一監督
原作はさぞ、ドラマチックなんでしょうが(偏見)
リメイクの今作、実に心地よい流れの作品。
人が死を受け入れていく最中の心境の変化を、自然に、優しく、流れる様に淡々と伝えてくれました。
富山県高岡市でロケされたこの映画、どこか懐かしい雰囲気を、心のどこかにあった空気をもう一度、外側へ連れ出してくれる力があります。
監督は長崎俊一、「西の魔女が死んだ」をご覧になった事がある方なら、すぐピンとくるのでは?
私が思うにこの監督の持ち味は、セピアでも白黒でもない、少し褪せたカラーのある世界感の出し方。
日本人なら誰もが少なからずもっている夏の日の音、風、温度。
それらが、肌にふれるような感覚のまま心にふれた時の感じ、混ざり合って内側に染み込んでくる雰囲気のようなものを映像化できる素晴らしい監督だと思います。
主題歌も8月のクリスマス
人が死ぬその瞬間はそんなにドラマチックじゃない。
きっと死ぬなんてあんまり分からないまま、朦朧として眠るだけ。
冒頭にも書きましたが、やっぱりそうなんだと思います。
ただ、死の日に至るまで、それまでが大なり小なりドラマなのでしょう。大概の人が。
この映画はその点をしっかり、繊細に捉えながら、大人にできること、ほんとうにしたいことを長崎俊一監督ならではの魅力でみせてくれます。
主題歌、8月のクリスマス、歌うのは山崎まさよし。映画を観る前と観た後では、同じ歌でも聞こえ方が違ってきます。

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