前作「ドラゴンタトゥーの女」の公開から約7年(アメリカ公開は2011年、日本公開2012年)遂に、続編の公開が2019年に決定しました。
映画の原作である小説ミレニアムシリーズまで全て読んでいるiccoが徹底解説していきます。


期待度
ざっくり言うと
ドラゴンタトゥーの女2ではない
前作「ドラゴンタトゥーの女」は興行収入約250億を超える大ヒットを記録、主人公のリスベット・サランデルを演じたルーニーマーラはアカデミー主演女優賞にノミネートされました。
監督はお杉も大好きなデヴィット・フィンチャー、主人公にはiccoが大好きなダニエル・クレイグという最強のキャスティングだったドラゴンタトゥーの女。
わたしは映画の世界観にドはまりして、ドラゴンタトゥーの女の原作小説、ミレニアムシリーズ3部作を全部買って一気読みしました。
原作の作者、スティーグ・ラーソンはスウェーデンのジャーナリスト。
全5部作で構成されるミレニアムシリーズを発刊、「ミレニアム1・ドラゴン・タトゥーの女(2005)」「ミレニアム2・火と戯れる女(2006)」「ミレニアム3・眠れる女と狂卓の騎士(2007)」
シリーズ第3作目までを執筆したところで、非常に残念なことに心臓発作により急逝されました。
2015年にミレニアムシリーズ第4部となる「蜘蛛の巣を払う女」が、ダヴィド・ラーゲルクランツという作家の元、スティーグ・ラーソンの原案を引き継いだ形で発売されました。
この原作者スティーグ・ラーソンの小説を引き継いだストーリーが、映画「蜘蛛の巣を払う女」
時系列でいうと、ドラゴンタトゥーの女がシーズン1ですから、蜘蛛の巣を払う女はシーズン4にあたります。つまり、シーズン2と3は飛ばされてしまったんですね。
キャスティングが微妙
監督もデヴィット・フィンチャーから、フェデ・アルバレスに変更。この監督のヒット作は「ドントブリーズ」というホラー映画。
さらに、主役のリスベット・サランデル役はルーニーマーラから、クレア・フォイに、代表作は「デビルクエスト」
もう1人の主役ミカエル役はダニエルクレイグから、スヴェリル・グドナソンに、代表作は「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」
もうぶっちゃけ言うと、キャスティングはなんだか全員微妙。どの人もあまり有名ではありませんし、前作のドラゴンタトゥーの女と見比べると、どうしても見劣りしてしまいます。
このキャスティングに関して、監督のフェデ・アルバレスは自身のツイッターで、このように発言しています。
It's said that 50% of the director's work is casting. If I'd just take Fincher's (amazing) casting, I wouldn't be doing half of my job. https://t.co/IgfkK0BimV
— Fede Alvarez (@fedalvar) 2017年3月14日
監督フェデ・アルバレスに激しく訴えたい
ルーニーマーラのリスベットで大ヒットしたんだから、そこは引き継いで欲しい。”フィンチャーの(素晴らしい)キャスト”とまで言っているんだから、素晴らしいものは素晴らしいままに引き継いでほしい。
監督として仕事の半分をやってないことより、あのリスベットの作る世界観を引き継いで欲しかった。そう、わたくしiccoはアルバレス監督に激しく訴えたい。
高額なギャラと過密スケでブッキングできない二人
おそらく、ルーニーマーラのリスベットでミレニアムシリーズを知りファンになった人は、きっとみんな同じような意見でしょう。
しかし、おそらくキャストを一新した理由は、監督の意向だけではありません。
ダニエルクレイグは007シリーズの今後のオファーを108億円ものギャラを提示されながらも断ったとされています。
ルーニーマーラはキャロルでカンヌ国際映画祭女優賞受賞、アカデミー助演女優賞ノミネートなど数々の映画賞を受賞し、俳優として引っ張りだこの忙しさ。さらに、チャリティー活動のNPO団体を創設している行動派。
前作ドラゴンタトゥーの女のキャスティングを継続させるだけのギャラとスケジュール調整が、実質不可能だった可能性もあります。
しかし、何はともあれ、ルーニーマーラのリスベットが見られないのは本当に残念至極です。
ミレニアムシリーズはスウェーデンで既に映画化
そもそも、ミレニアムシリーズ3部作は既にスウェーデン映画として実写化されています。
原作がスウェーデンで発刊され、物語もスウェーデンを舞台に展開されていきますから、スウェーデンで一番最初に映画化されるのは当たり前といえば当たり前。
ハリウッド版と比べるとスタイリッシュ感がなく、リスベットを演じている女優がルーニーマーラのリスベットと比べると明らかに、ごつい。
エイリアンシリーズの主人公もやってる
しかし、よーく見てみると、どこかで見たことがある、スウェーデン版のリスベット役を演じているのは、ノオミ・ラパス。
エイリアンシリーズのエピソード0となる「プロメテウス」の主人公を演じています。
リスベットという役柄が彼女をごつく見せていましたが、役柄が変わると一気に優しい印象に変わりますね。
小説のように世界観を引き継げるのか
ミレニアムシリーズファンであり、ルーニーマーラのリスベットのファンのiccoからすると、原作者の違うシリーズ第4部を前作とは異なったキャスティングで制作されたことは、少し救われる部分もあります。
これが、第2、3部の「火と戯れる女」「眠れる女と狂卓の騎士」だったら、原作者スティーグ・ラーソンの世界観とのギャップが起きたときに、きっと暴れます。
でも、第4部「蜘蛛の巣を払う女」を描いたダヴィド・ラーゲルクランツが、原作者スティーグ・ラーソンから引き継いだ世界観なら、少々、映画の中で変なことになっても目をつぶることが出来そうです。
果たして、デヴィット・フィンチャーからフェデ・アルバレス監督に、この映画の世界観がどこまで引き継がれるのか。
小説のバトンパスのように、映画のバトンパスも行えるのか期待しつつ、映画館で観てみましょう。

サザエさん、ドラえもん、クレヨンしんちゃん、ちびまる子ちゃん、みたいに作者が亡くなってもお話が続いているのとは、また違うような。。
どなたか詳しい方教えてください!

映画は監督の引き継ぎは無理だよ。
ドラマは大丈夫だけど。
映画は無理。
残念だけど。
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フェデ・アルバレス監督はリスベットのことわかってないと思う
今回のリスベットが眉毛も普通にあるし肉つきすぎで可愛いすぎてつまらない。多分ただのサスペンスになってそう
期待度(80%)
リスベットはルーニーマーラにどうしてもやってほしかった。