サンフランシスコの製薬会社研究所に勤める神経化学者ウィル(ジェームズ・フランコ)が実験用に観察していた一匹のチンパンジーに驚くべき知能が示された。
そのチンパンジーには開発中のアルツハイマー病の新薬が投与されていたが、突如暴れ出し、警備員に射殺されてしまう。だがそのチンパンジーは妊娠しており、ウィルは生まれたばかりの赤ん坊猿を自宅に連れ帰り“シーザー”と名付けて育てることにする。
制作年/2011年
制作国/アメリカ
公開日/2011/10/07
上映時間/106分
配給/20世紀フォックス
ドラマ化までされている練り上げられたストーリー
まぁ、何作も何作もでてるので、あらすじ知らない人はあまりいないんでしょうけど。。
とりあえず、ざっくり言うと、お猿さんがひょんなことから頭が良くなって人間に勝っちゃって新たな地球上のボスになるって話。
はい、ざっくりすぎますね。。はい。
リメイク版の猿の惑星を観た方と、そうでない方とではラストシーンの興奮っぷりが断然違うでしょう。
私は、前作を観てましたので、最後の最後、エネゴリ君のように騒ぎたくなりました。
リメイクの利点
今までの猿の惑星と今作の一番の違い、それは精神性。
猿、つまりチンパンジーが主人公なんですが、ゴリラもオラウータンも出てきます。
彼らの身体能力は、人間の何倍もありますよね。そして、とあるハプニングにより人間並みの脳の発達が彼らに起きるのです。
知能、身体能力、この二点において人間より秀でた、お猿さん達が人間を支配してきたのが今までの猿の惑星だったのです。
しかし、今作では、その精神力にスポットが当てられました。
精神力とは、色々な意味合いにとれますが、これまたざっくり言うと心が強いとゆうこと。
強さにも色々ありますが、ほんとにざっくり言うと、彼ら、やさしくて思いやりがあって芯があるんです。
主人公である、チンパンジー君、彼は正にのび太くん。
映画版のドラえもんでは、のび太くんってちょっと強くてかっこいい。そう、そんな感じ。
その彼も色々あって、動物保護局に連行され、いわゆる牢屋みたいなところで激しいイジメやら、虐待にあいます。
その心が弱り、かげり、落ちていく様は正に人間も同じ。明らかに監督の悪意に近い意図を感じるほど。
しかし、彼にも少しは希望の光が見え始め、飼い主である人間が迎えにいきますが、大人の事情で結局ひきとれず。
しばしの間、彼は牢屋暮らし。
絶望の底で彼は、彼にしか見いだせなかったものをついに垣間見ます。それは微かな、そして小さな小さな白い光。
しかし、真っ暗闇にいる者には絶対的な力で、その方向を指し示すもの。
映画とはいえ、皮肉なもので、そのすぐ後、飼い主の人間が彼を引き取れるようになり迎えに行きますが、チンパン君は静かにそれを拒否。
そして、チンパン君は絶望の中で確かに感じた、あの光に向かってただ一人戦いを始める。
見どころたくさん
ショーシャンクの空に、es、プリズンブレイク等の牢獄でのヒューマンドラマを一本でも楽しんだことがある方なら、チンパン君が牢獄においてボスにまで登りつめていく様は痛快なはず。
猿山の大将、裏番長ゴリラくん、長オラウータンくんらを仲間にしていく過程と、その狡猾さは、どっかの会社でもきっと行われていることでしょう。。
物語の終盤、チンパンくんが大ピンチに陥った時、ゴリラくんが体を張って助ける様は正に映画版のジャイアン。
映画館で一人ぼそっと「ジャイアン・・・」っとつぶやいてしまうほどです。
あらゆる苦難、葛藤を越えてチンパンくんがたどり着いたのは、自身の居場所でした。
もし仮に、人間が動物と同じ身体能力を持ち、知能が低下したとして、自然界で生き延びられるのか。
精神力と知能は決して、=だけでは結べない。
時として知能あるがゆえに精神も耕されることは間違いはない。しかし、甘やかせることも。
サブタイトル、evolution becomes revolution
いやぁ~映画ってほんっとに楽しいですね(故、水野さん風)
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